今年も、4/9(木)に丹那トンネル殉職碑前にて「第48回 丹那トンネル感謝祭」を執り行いました。(主催:熱海市・熱海市観光協会)
桜の花が舞う中、熱海市・静岡県・観光関連団体・JR関係者など23名が参列、献花を行い、難工事で殉職した67名を追悼しました。
JR東海道線の、熱海・函南(かんなみ)間の「丹那(たんな)トンネル」は、1918(大正7)年着工、1933(昭和8)年開通。1934(昭和9)年12月には現在の東海道本線が開通しました。
全長7,804mという長さは当時としては国内最長、まさに世紀のプロジェクトというべき大工事で、幾多の困難を乗り越えて完成したトンネルです。
工事は、岩盤よりも、丹那の湧き水・温泉まじりの粘土等との苦闘の連続で、それを象徴するかのように、水抜きトンネルの総延長は14,500mと、トンネル延長の約2倍に達しました。
この難工事には約250万人、1日平均約500人が働き、この間、67名の尊い命が失われ、特に1921(大正10)年4月1日午後4時20分には、熱海坑口から約300m奥で大崩壊が発生、16名が殉職しました。
函南側では掘削石をトロッコに送るための漏斗に大きな石が詰まり、熱海口に向かおうとしていた作業員17名は石の排除作業を始めました。その矢先に熱海口側で事故が起き、崩壊現場の奥で取り残された17名は一週間後に救出されました。この工事作業員たちの命を救った石は「救命石」として、現在、丹那神社のほこらにまつってあります。
このトンネルは熱海の地にとっては、首都圏とストレートにつながる路線が開かれ、全国有数の観光地に発展していく礎となりました。
同所にある「丹那神社」は工事の犠牲者67柱の英霊を祭神として 祀っている神社で、毎年4月の第一日曜日に「丹那神社例祭」が執り行われます。
今年も4/5(日)に開催され、熱海市をはじめ、各種団体、丹那神社奉賛会、元国鉄関係者などが参列し玉串を奉奠。熱海囃子笛伶会による演奏や、地元神輿団体:大楠連による神輿渡御などが行われました。
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4/9 感謝祭の様子 -
丹那トンネル熱海口 -
4/5 大楠連神輿渡御(熱海駅前)