2022.08.05
実物「法華曼荼羅」公開 8/30迄
伊豆山神社隣にある伊豆山郷土資料館にて、下記期間限定で、同神社所蔵の法華曼荼羅(伝北条政子頭髪曼荼羅)の実物が公開されています。
通常は複製を展示・公開されていますが、同神社の多大なるご協力により実現したものです。
昨年7月に発生した伊豆山土石流災害から1年が経ち、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために刺しゅうしたと伝わる法華曼荼羅の実物を公開することで、災害の犠牲となった方々への鎮魂の意味を込めるとともに、2016年の奈良国立博物館での公開後、2019年から2021年までの修復作業を経て、市内小中学校の夏休み期間にあわせて初めて公開することで、被災地の復旧・復興の一つのきっかけとなるようにと、伊豆山神社のご協力のもと展示することとなりました。
ぜひこの機会に、貴重な曼荼羅をご覧ください。 |
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〇法華曼荼羅(伝北条政子頭髪曼荼羅)とは
北条政子の頭髪で刺しゅうされた曼荼羅であると伊豆山神社に伝わるものです。
この法華曼荼羅の裏面の修理銘には、北条政子が夫である源頼朝の菩提を弔うために自髪を用いて法華曼荼羅を刺しゅうしたことや法華堂の本尊としたことが記されています。
鎌倉幕府が編さんした幕府の歴史書である「吾妻鏡」によれば、正治2(1200)年に、北条政子が源頼朝の1周忌にあたって法華堂に自髪を縫った掛軸を奉納しており、そうした頼朝や北条氏との縁の深さ、歴史を示す曼荼羅と考えられています。
公開場所/熱海市立伊豆山郷土資料館(伊豆山708-2)
公開期間/2022年7/28(木)~8/30(火)
開館時間/9:00~16:00 ※毎週水曜日休館
入館料/一般:大人180円・中高生120円/市民・団体等:大人120円・中高生80円/小学生以下無料
電話/伊豆山郷土資料館0557-80-4252