芸妓舞台「熱海をどり」レポート
4/28・29の両日、熱海海芸妓連が一年の修練の成果を披露する「第二十八回 熱海をどり」を開演しました。本年度の演題は、常磐津「屋敷娘」、端唄 俗曲「歌暦 あべこべ歳時記」です。
常磐津「屋敷娘」
本名題を四季詠○い歳(しきのながめまるいのいとし)四変化舞踊の秋の部として作られました。屋敷娘とは大名の奥方に仕える女性のことです。
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端唄 俗曲「歌暦 あべこべ歳時記」
季節の移り変わりがもし逆になったら!と思い立ち、冬・秋・夏・春と流れていく舞台を作りました。
・第一景 六つの花 (降りしきる雪の中 吉三郎への募る想いにお七は・・・)
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・第二景 秋の聲 (目に染みる紅葉の下 江島と生島の許されぬ恋と若者の恋)
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・第三景 夕涼み (夏の夕岸 宵から夜にかけての涼しさが怖さに変わり・・・)
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・第四景 花娘 (花ざかり いづれがあやめかきつばた 可愛らしさの花娘) ※原文まま
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・第五景 正月 (料亭大広間 新春らしいまゆ玉や獅子舞 お客様の頭を噛んで厄払いを致します)
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フィナーレ「三下り甚句」では出演者全員が舞台に再登場。熱海芸妓の熱演に、お客様から大きな拍手がおくられました。
今回はガイコツまで現れ・・・毎年創意工夫された素敵な舞台で、見入ってしまいます。地方芸妓による演奏や唄が、各場面をより一層引き立てていました。
二日間で計4回開演し、大盛況でした!ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。